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電池の方が音が良いって本当?エフェクターへの電源供給

投稿日:2018年12月1日 更新日:

エフェクターへの電源供給は、電池派?アダプタやパワーサプライ派?

今回は電池の方が音が良いって本当なの?という謎に迫ります。

電池でもアダプタでも、使えればどっちでもいいし、と思った貴方も是非ご覧下さい。

アダプタに比べて電池の方が音が良いというのは間違い

巷では都市伝説的にエフェクターに使用する電源は「電池の方が音が良い」と言われる事があります。

筆者もこれをしばらく信じておりましたが、「電池の方が音が良いと言ってしまうのは間違いである」と気付くには、だいぶ時間が掛かりました(苦笑)

確かにアダプタと電池で音が違って聞こえる事は往々にしてあります。

でも実はこれ、アダプタと電池の違いというよりはエフェクターに供給される電源電圧の違いによるものが大きいです。(※諸説あります)

電池の方が音が良いと言われるのはなぜ?

まず、コンパクトエフェクターに使用される一般的なDC 9Vのアダプタはどのような役割をしているかというと

  • ACをDCに変換
  • 100Vを9Vに降圧

大きくこの2点を行っています。

一般的な家庭用のコンセントからはAC100V(関東が50Hz、関西が60Hz)が取り出せるというのは周知の事実ですが、エフェクターを動かすには、ACをDCに変換させ100Vを9Vに降圧させてあげる必要があります。

このACからDCに変換を行う際に、リップルノイズ(ACリップル)というノイズが極々僅かですが現れてしまいます。

もちろんアダプタやパワーサプライ、エフェクターの内部回路でもノイズ対策は行われており、このリップルノイズをフィルタリング(除去)する為に、回路の電源ラインにコンデンサを設置したりします。

(この件に関して詳しく書こうとすると本一冊分くらい書けてしまうので詳細は割愛します)

という事は・・・元々DC 9Vである電池を使えば、リップルノイズの発生は無いという事になりますね。

諸説ありますが、この事象が一人歩きをして電池の方が音が良いと広まったと言われています。

さらに電池の場合、9Vと言いながらも工場出荷時には微妙に9Vを上回っている場合があるので、元気な音に聞こえる事があります。

エフェクターへの電源供給で最も重要なのは?

アダプタを使用する事でノイズが発生するという事を前述しましたが、電源供給に関してそれよりも重要な事があります。

メーカー(設計者)の意図した電源電圧が正しく、安定的に供給されること

コンパクトエフェクターの回路設計は、9V電源を基準に設計されている事がほとんどです。(詳細は各商品のユーザーマニュアルでご確認下さい)

例えば、電池を使用して電池残量が少なくなり、9Vをキープ出来ていなかったとすると、ベストパフォーマンスを引き出すことは出来ません。

リップルノイズよりもこちらの方が大問題です!

電池、アダプタそれぞれにメリット・デメリットがある

画像出典:Electro-Harmonix

電池

メリット

  • リップルノイズが無い
  • 可搬性に優れている
  • コードなどの配線がない

デメリット

  • 電池の消耗がある
  • 電池の交換が面倒

画像出典:Electro-Harmonix

アダプタ・パワーサプライ

メリット

  • 安定した電源供給を行える
  • 電池を変える面倒くささがない

デメリット

  • リップルノイズが有る
  • 可搬性がやや劣る
  • 配線が邪魔になる事がある

結論

電池の方が音が良いというのは誤った解釈ですが、ケースバイケースで用途や好みに応じて好きな方を使えば良いでしょう。

例えば、レコーディングでは電圧の状態を確認しながら電池を使用する。

ライブではアダプタやパワーサプライなどを使用する。

かなりマニアなネタとなってしまいましたが、ご参考になれば幸いです。

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